ゴミやサトウキビが日本を救うバイオマス構想

執筆者:水木楊 2005年10月号
カテゴリ: 社会
エリア: 日本

 新エネルギーに熱い視線が注がれている。日本は京都議定書の発効により、二〇〇八年から二〇一二年までの五年間で、温室効果ガスの排出量を一九九〇年水準に比べて六%減らす国際的な義務を負う。日本の温室効果ガスの九割はCO2(二酸化炭素)だが、その抑制は一向に進んではおらず、一九九〇年に比べて排出量は逆に一二%増えた。とても「クールビズ」くらいで間に合うわけもない。 バイオマスは新エネルギーの主流である。経済産業省の総合資源エネルギー調査会がまとめた「長期エネルギー需給見通し」によれば、二〇一〇年の新エネルギーの供給目標量は原油換算千九百十万キロリットル。うちバイオマスの発電・熱利用では九百六十万キロリットルと約半分を占めている。その期待の大きさが分かるというものだ。 バイオマスは建築廃材、生ゴミ、飼料かすなどを発酵させ、ガスやアルコールにして利用する方法。最初からバイオマス用の植物を栽培する方法もある。元の植物はCO2を吸収するから、燃やす過程でCO2を排出しても差し引きゼロと計算される。バイオマス原料はいたるところにあるから、その分別や運搬方法を工夫すれば、安いし、喜ばれる。ゴミも砕けば車が走る

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