「資本主義浸透恐れるな」と檄を飛ばした金正恩(上)「大都市と国境を大胆に開放せよ」

平井久志
執筆者:平井久志 2013年11月8日
エリア: 朝鮮半島
 リゾート開発の建設現場を視察する金正恩氏 (C)AFP=時事
リゾート開発の建設現場を視察する金正恩氏 (C)AFP=時事

 金正恩(キム・ジョンウン)政権がスタートしてまもなく丸2年を迎えるが、その経済政策がようやく具体的に動き出した。

 金正恩政権にとって最大の課題は経済建設、人民の生活向上だ。金正恩政権は党中央委員会2013年3月総会で、経済建設と核開発を同時に推進する並進路線を国家路線として推進することを決めた。住民に対して「わが国は既に核保有国になったので、帝国主義の侵略を受けることのない抑止力を保持した。これからは安心して経済建設に取り組める」というプロパガンダを行なっており、北朝鮮がそれまでの挑発路線を収束させ対話路線に転換した今年5月以降は、実質的には「経済優先路線」を押し進めている。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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