「二〇〇八年プーチン後継」に急浮上した若き腹心の名

2005年11月号
カテゴリ: 国際
エリア: ロシア

 ロシアのプーチン大統領が九月末のテレビ会見で、二〇〇八年の退陣を確認し、大統領の三選を禁ずる憲法の改正を明確に否定したことで、モスクワでは後継者論議が始まった。政治学者の間で有力視されているのが、ドミトリー・コザク南部連邦管区大統領全権代表だ。 コザク氏は現在四十六歳で、大統領と同じレニングラード大学法学部卒。サンクトペテルブルク市庁舎でともに働き、現在も引き続き腹心のひとり。サンクト派のリベラルな法律家グループに属し、大統領再選委員会委員長など要職を務めた。 大統領も「わたしの任務は若いテクノクラートが国を運営し、長期的に発展させる基礎を作ることだ」と世代交代の必要性に触れている。そのことも、若いコザク氏を意識した発言との見方がある。 クレムリンの内情に詳しいベリコフスキー国家戦略研究所長は、「コザクは少ない睡眠時間で猛烈に働き、大統領が最も信頼する部下だ。大統領はコザクが後継者になれば、ロシアはもっとリベラルになると期待している」と話す。コザク氏は大統領から大統領府長官や首相のポストを打診されたものの固辞し、テロ対策などで決して楽でない現在のポストを選んだという人物でもある。ベリコフスキー所長は、「後継者はプーチンの身の安全を保証する重要任務があり、コザクならプーチンは最も安心できる」としながらも、コザク氏はクレムリン治安機関派と関係がよくないため、後継の座が確実になるまでに妨害を受ける可能性があるとみている。

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