英字経済紙の“買収”に乗り出すミャンマー軍政

執筆者: 2005年11月号
タグ: 日本
エリア: アジア

 ミャンマーの英字週刊紙「ミャンマー・タイムズ」が軍事政権からの買収圧力にさらされている。同紙はオーストラリア出身のロス・ダンクレー社主が二〇〇〇年に創刊。「ミャンマー初の本格的な独立系経済専門紙」の触れ込みだったが、当時のキン・ニュン首相が支配する国防省情報総局(MI)の息がかかった「影の国営紙」とも揶揄され、キン・ニュン人脈が同社経営陣に名を連ねていた。 だが、昨年十月の首相の逮捕・解任後、これに連座する形で同社のソニー・スエ副社主らが不正蓄財などの罪で投獄され、現在は同副社主の夫人らが経営に参画している。

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