「クリスティ再選」で戦いの火ブタが切られた「共和党大統領候補」指名獲得争い

足立正彦
執筆者:足立正彦 2013年11月20日
カテゴリ: 国際 政治
エリア: 北米

 10月末から11月中旬までの半月余り、ボストン、ニューヨーク、ワシントンDC、ダラスといった米国の4つの主要都市を訪れ、元米国政府高官や大学、シンクタンクの米国政治研究者、コンサルタント、メディア関係者らと意見交換を重ねてきた。ワシントンDC滞在中の11月5日には、今後の米国政治の方向性を見極めるうえでも非常に重要な、ニュージャージー州、ヴァージニア州の州知事選がそれぞれ行なわれた。そうした意味でも、非常に興味深いタイミングで広範な関係者と意見交換を行なうことができた。今回の米国滞在中に自ら感じた米国政治の新たな動向などについて、数次にわたり取り上げていきたい。

 2016年大統領選挙の投票日まで約3年あるが、今回の米国滞在中に個人的に最も強い関心を持っていたのは、2016年共和党大統領候補指名獲得争いに向けた共和党内の動向であった。ニュージャージー州知事選では、現職のクリス・クリスティ州知事が得票率60.4%を獲得し、民主党州知事候補のバーバラ・ブオノ同州議会上院議員(得票率38.1%)に得票率で21ポイント以上もの大差をつけて「地滑り的勝利」を収めた。この勝利が、共和党内の大統領候補選びにも一定の影響を及ぼしたことは間違いない。同州知事選でのクリスティ再選直後に、ワシントンDCやダラスで意見交換した米国政治の専門家の多くは、「地滑り的勝利」での再選によりクリスティは2016年共和党大統領候補指名獲得争いへ向け、実質的な「フロントランナー」の立場に身を置くことになったとの評価で概ね一致していた。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
comment:2
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順