「iPodナノ」の登場に泣く日本のHDDメーカー

執筆者: 2005年11月号
タグ: 韓国 日本

 各国で人気を集める米アップルコンピュータの携帯音楽プレーヤー「iPod」。新製品の「ナノ」が発表されると、日本のハードディスク駆動装置(HDD)メーカー各社は悲鳴を上げた。「ナノ」には記憶媒体としてHDDではなく、韓国サムスン製の半導体メモリーが独占採用されたからだ。 特に日立製作所は、重電に代わる主力と位置づける情報通信部門の柱としてHDD事業の強化を目指し、二〇〇二年末に二千五百億円を投じて米IBMから同事業部門を買収。子会社の日立グローバルストレージテクノロジーズ(日立GST)がHDD事業を担い、「iPodミニ」向けにも多くの小型HDDを納めていた。

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