総人口12億3000万人の約6割、7億人余が従事するインドの農業セクターで、大豊作の期待が高まっている。油糧種子や豆類、綿花など雨季作(カリフ)の収穫を大きく左右する6-9月のモンスーン(季節風)が十分な降水量をもたらしたことが要因だ。政府機関である農業費用価格委員会(CACP)のレポートによると、この豊作で13年度の農家の名目所得は平均で前年度比15%も上昇する見通し。これが家電や二輪車、FMCG(日用品)、携帯電話などの購買・消費増につながれば、巨大な農村人口を背景にインド経済へ大きな波及効果をもたらす可能性がある。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン