NTTドコモが食指? 英携帯電話大手O2はお買い得か否か

2005年11月号
エリア: ヨーロッパ

 NTTドコモが英国の携帯電話大手O2を買収か――。両社は既に昨年十一月に業務提携し、今年十月にはインターネット接続サービス「iモード」を英国で開始した。関係者の間ではドコモが「次のステップ」に踏み込むかに注目が集まっている。 NTTドコモのマルチメディアサービス担当執行役員・夏野剛氏は、九月二十九日付英紙タイムズのインタビューに対し、「資金は潤沢にあり、欧州の通信事業会社の買収も選択肢の一つだ」と語り、同地域での事業拡大に意欲を示した。さらに「英国は日本に比べて多種多様な携帯電話ユーザーを抱え、我々は重要な教訓を得られる」と、英国市場への強い興味を示した。 ドコモが買収する有力候補として噂されるのが、ブリティッシュ・テレコム(BT)の携帯電話部門が分社したO2だ。BT時代からの顧客基盤を生かした営業戦略に加え、個人向けに打ち出した低価格戦略も成功し、国内加入者数は人口の四分の一に当たる約千五百万人を誇る。 米AT&Tワイヤレス、オランダKPNモバイルなどへの一連の海外投資約一兆八千億円のほぼすべてが損失となった経験を持つNTTドコモにとっては、「加入者数、収益ともに順調なO2は安全資産として魅力」(日系アナリスト)と映る。現在、ドコモは買収を否定しているが、余剰資金の活用は急務だろう。

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