ミャンマー首都移転 理由は「空爆対策」か占いか

執筆者: 2005年12月号
タグ: ロシア
エリア: アジア

 ミャンマー軍事政権が発表した首都機能移転計画が、さまざまな憶測を呼んでいる。 移転先は、首都ヤンゴンの北方約三百キロに位置するピンマナ。中部マンダレー管区内にある人口約五十万の高原都市だ。“遷都”の理由として、ヤンゴン駐在の外交団の間で囁かれるのは、「米軍のヤンゴン空爆を想定したため」。ピンマナには「東西が山に挟まれていて防空設備を設けやすい」「周囲の複数の水力発電所から安定した電力供給が受けられる」など地の利があるのだ。 一方、半ば強制的に移住させられる国家公務員の間では、最高決定機関・国家平和発展評議会(SPDC)のタン・シュエ議長が、お抱え占星術師の勧めで決めたと噂されている。

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