「アメリカの部屋」の中でも、再選を果たした現職大統領にとって第2期目の1年目がいかに重要であるかについては何度か指摘してきた。オバマ政権の第2期目の1年目である第113議会第1会期が間もなく終わろうとしている。読者の方々も記憶されているかもしれないが、12月14日はコネティカット州のサンディフック小学校で幼い児童や教師ら26名が銃乱射事件の犠牲になってから1周年であった。オバマ政権はこの事件に対応する形で、相当の時間とエネルギーを注ぎ、今年1月に招集された第113議会第1会期での銃規制強化法案の成立を目指した。だが、保守的地域から選出された民主党議員も銃所有の権利を訴える地元有権者からの反発を恐れて同法案に反対し、法案成立を図ることができなかった。また、オバマ政権は包括的移民法改正法案の成立も目指したが、保守派の共和党下院議員が同法案の成立には消極的姿勢を示しており、下院での同法案の審議は棚上げ状態となっている。今会期での成立を目指していたこれら主要法案がことごとく成立を阻止される中で、オバマ政権は第2期目の2年目となる新たな年を迎えようとしている。
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