「また、あの男か」――南スーダン紛争の深層

白戸圭一
執筆者:白戸圭一 2013年12月25日
カテゴリ: 国際
エリア: アフリカ

 自衛隊が国連平和維持活動(PKO)に派遣されている南スーダンで、政府軍(キール大統領派)と反政府軍(マチャル前副大統領派)の戦闘が激しさを増している。自衛隊が同じくPKOに参加している韓国軍に弾薬を提供したこともあり、この武力衝突は、アフリカの紛争としては珍しく日本のマスメディアの一定の注目を浴びている。

 

 2011年7月にスーダンから分離独立したばかりの国で、なぜ早々に大規模な武力衝突が発生しているのか。それが、今回の事態に対する一般的な受け止め方ではないか。だが、スーダン及び南スーダンの歴史に精通している人にとっては「また、あの男か」というのが正直な気持ちかもしれない。「あの男」とは、今回の武力衝突の反乱軍の頭目であるリエック・マチャル氏(Riek Machar)=1953年生と伝えられる=のことだ。

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執筆者プロフィール
白戸圭一 三井物産戦略研究所国際情報部 中東・アフリカ室主席研究員。京都大学大学院客員准教授。1970年埼玉県生れ。95年立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。同年毎日新聞社入社。鹿児島支局、福岡総局、外信部を経て、2004年から08年までヨハネスブルク特派員。ワシントン特派員を最後に2014年3月末で退社。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞)、共著に『新生南アフリカと日本』『南アフリカと民主化』(ともに勁草書房)など。
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