「危険な火種」をヒズボラに送ったイラン

2006年1月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中東

 イランが最近、民兵組織を一本化した「革命防衛隊」のメンバーを大量にレバノンに派遣したことが判明。イスラエルや米国は意図を探るのに懸命だ。 イスラエルの外交筋によれば、革命防衛隊の将校五十―七十人が十一月下旬、シリアのダマスカス経由でレバノンのベカー高原にあるシーア派武装組織ヒズボラの基地に到着した。イランとレバノンのヒズボラとの結びつきは何も新しいことではないが、これだけ多数の革命防衛隊将校が一度にレバノン入りするのは異例だ。 イスラエルの情報機関筋が注目するのは、これら将校とともにイランの新型対戦車ミサイル・システム二基も現地に到着したこと。このミサイルは、ロシアの「Kミサイル」のイラン版とされているが、まだイスラエル軍もまったく情報を得られていない「不気味な兵器」だという。もうひとつ奇妙なことに、このミサイルとともにイスラエルのメルカバ戦車の実物大模型まで持ち込まれている。 イスラエルの軍事アナリストは、ヒズボラの対イスラエル戦術の支援強化が狙いと分析しているが、米軍筋は、イランがレバノンやイラクなど中東各地で新たな行動を起こす前兆ではないかと警戒を強めている。

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