フランス大統領の「夜這い」はプライバシーにあらず

国末憲人
執筆者:国末憲人 2014年1月16日
カテゴリ: 国際 政治 社会
エリア: ヨーロッパ
 フランスでは大騒ぎ (C)AFP=時事
フランスでは大騒ぎ (C)AFP=時事

 正月気分も抜けきらない2014年の欧州で、目下最大の話題となっているのが、フランスの大統領フランソワ・オランドの逢い引きである。エリゼ宮(大統領府)を抜け出し、スクーターに乗って女優ジュリー・ガイエ(41)宅に出かけて泊まり込んだと、仏写真週刊誌『クローゼル』が報じた。大統領は形式上独身であるものの、公式のパートナーがおり、ファーストレディーとして公務にも同行している。だから、これは立派な浮気である。

 現パートナーとの関係はどうなるのか。大統領の支持率に影響するか。詮索で賑やかなのはフランスに限らない。関心は欧州全土に広がり、1面写真付きで伝える新聞も少なくない騒ぎようである。

 もっとも、笑ってばかりもいられない。以前から問題になっていた大統領の公務と私生活との混同が、この一件を機にさらに複雑になっているからだ。

 

エリゼ宮の目と鼻の先で

「大統領の秘められた愛」と題した10日発売のクローゼル誌の内容によると、「元日に近いある日、大統領はヘルメットをかぶり、スクーターに乗って女優の仮住まいに合流した。大統領はそこで夜を過ごすのが習慣となっている」とのことである。関係は2013年夏から続いているという。同誌は、12月30日夜に撮ったというヘルメット姿の大統領の写真も掲載した。逢い引きには警護が1人ついているだけで、警備上の問題もあるという。

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執筆者プロフィール
国末憲人
国末憲人 1963年生れ。85年大阪大学卒。87年パリ第2大学新聞研究所を中退し朝日新聞社に入社。富山、徳島、大阪、広島勤務を経て2001-04年パリ支局員。外報部次長の後、07-10年パリ支局長を務め、GLOBE副編集長、本紙論説委員のあと、現在はGLOBE編集長。著書に『自爆テロリストの正体』(新潮新書)、『サルコジ―マーケティングで政治を変えた大統領―』(新潮選書)、『ポピュリズムに蝕まれるフランス』『イラク戦争の深淵』(いずれも草思社)、『ポピュリズム化する世界』(ダイヤモンド社)、共著書に『テロリストの軌跡―モハメド・アタを追う―』(草思社)などがある。
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