港湾管理の覇権をめぐり「大英帝国の遺産」を争うドバイとシンガポール

 ドバイの国有港湾会社DPワールドは、十一月末にイギリスの港湾管理・フェリー大手のP&Oを三十三億ポンド(約七千億円)で買収することで合意した。 一八三七年創業のP&Oは大英帝国の象徴とも言える会社だった。社名のPはペニンシュラ(半島)、Oはオリエント(アジア)の略称。英国が七つの海を支配している時代に、英国からイベリア半島、中東、インド、中国にまで人や物資を運び、最盛期の一九二〇年代には五百隻もの船を有する海運会社だった。最近は海運の不況につれてリストラを始め、港湾管理、フェリーを柱とする会社に変わっていた。

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