独シュレーダー前首相のえげつない人生設計

2006年2月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ ロシア

 ドイツのメルケル政権発足で政界から身を引いたシュレーダー前首相が、ロシアからドイツや英国などに天然ガスを供給するパイプラインを建設する独露合弁企業の経営責任者に就任した。現役時代に築いたプーチン大統領との緊密な関係を活用し、“ロシア・カード”で欧州政財界に影響力を及ぼす思惑とみられる。 このパイプラインはバルト海の海底を通り、全長千二百キロ、総工費五十億ドル以上に及ぶ巨大プロジェクト。ウクライナやバルト諸国を経由せず、市場である西欧に直結させることで、資源大国としてのロシアの力を拡大する狙いがある。 合弁企業のドイツ人社長マティアス・ワーニッヒ氏は、旧東ドイツの諜報機関員で、一九八〇年代にサンクトペテルブルクに滞在、KGB(旧ソ連国家保安委員会)時代のプーチン氏に協力した人物とされる。 シュレーダー氏は、プーチン大統領の世話でサンクトペテルブルクの孤児院から少女を養子に迎えるなどロシアとの“縁組”も済ませている。一方、天然ガスを供給するロシアのガスプロム社には、二〇〇八年任期切れ後のプーチン氏が天下るとの大胆な観測もある。

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