再建請負人「和田繁明」が握るヨーカ堂の命運

2006年2月号
カテゴリ: 経済・ビジネス 金融

セブン&アイがミレニアムとの電撃的な経営統合に動いた背景には、「鈴木体制」のヨーカ堂の行き詰まりがある。「誰が退職を決めたのか、誰が人事異動の対象なのか」――。 景気回復と猛烈な寒波の追い風が販売増に繋がったスーパー業界。久しぶりに攻めの営業戦略でボーナス・歳末商戦、初売りに挑んだところが多かった。しかし、イトーヨーカ堂では必ずしも全社一丸となってこの追い風をフルに生かそうという雰囲気になれなかったという。 ヨーカ堂は昨年八月、二〇〇九年二月期までに全店舗の約二割に当たる三十店強を閉鎖する計画を立てた(年明けに閉鎖店舗数を二十程度に変更)。イメージが命の小売企業が人事リストラを公表することはめったにないが、大規模に店舗を閉じるのならばリストラが伴うのが自然の成り行き。勤務地(店舗)の変更などを気にかけた地方勤務の従業員を中心に、不安と動揺が広がって行ったのだ。 ヨーカ堂のある若手従業員は、「『退職希望者数が五百人に達した』『いや四ケタ(一千人)に乗った』といった会話が始終交わされている」と語る。 去る十二月二十六日に、そごうと西武百貨店の持ち株会社であるミレニアムリテイリングとの経営統合を決めたセブン&アイ・ホールディングス(HD)はいま、ヨーカ堂の再生の方策を見つけあぐねている。

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