「貧乏な男と結婚」より「金持ちの愛人」――結婚相手の選び方 その3

執筆者:藤沢数希 2014年2月8日
カテゴリ: 文化・歴史

 これまでの連載を読んで頂ければ、結婚というのは、ディテールを省略し、正確性には目をつぶって簡単に表現するならば、婚姻届に判を押した瞬間から、所得の多い方が所得の低い方へ、お互いが使える金額が同じぐらいになるように、金銭を支払い続ける義務が発生する契約である、ということがわかるだろう。

 だとするならば、女性は自分より所得の低い貧乏な男性と結婚する経済的なメリットはあるのだろうか? 結論から先に言うと、全くない、というのがその答えだ。そして、経済的には金持ちの愛人のほうがかなり得だろう。

 家庭を持ったり、子供を作ったりできるではないか、と言っている人は根本的に何かを間違えている。なぜならば男と一緒に住むことも、子供を作ることも、当然であるが結婚しなくてもできるのであり、結婚という書類上の契約とそれらは無関係だからである。

 自分より所得が低く貧乏な男を好きになってしまったのならば、いっしょに住むもよし、子供を作るのもいいだろう。そうして愛にあふれる家庭を築くことはとてもすばらしいことだと思う。

 ただ、多くの男はなんだかんだ言って、家事や育児の助けにはならない。それだけでも大変なのに、さらに貧乏な夫まで養う法的義務である結婚まで背負い込むことはないだろう。シングル・マザーは大変だというけど、貧乏な男と結婚してしまえば、子供を養うだけでなく、その上に夫まで養う義務を負うのだ。

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執筆者プロフィール
藤沢数希 理論物理学、コンピューター・シミュレーションの分野で博士号取得。欧米の研究機関で研究職に就いた後、外資系投資銀行に転身。以後、マーケットの定量分析、経済予測、トレーディング業務などに従事。また、高度なリスク・マネジメントの技法を恋愛に応用した『恋愛工学』の第一人者でもある。月間100万PVの人気ブログ『金融日記』の管理人。著書に『なぜ投資のプロはサルに負けるのか?』(ダイヤモンド社)『日本人がグローバル資本主義を生き抜くための経済学入門』(同)『「反原発」の不都合な真実』(新潮社)『外資系金融の終わり―年収5000万円トレーダーの悩ましき日々』(ダイヤモンド社)など。
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