権威に塗れなかった「懐疑主義の悪ガキ」メンケン

会田弘継
執筆者:会田弘継 2006年2月号
カテゴリ: 国際 文化・歴史
エリア: 北米

 アメリカ政治の見物といえば党大会だろう。四年ごとの大統領選の年の夏、二大政党がそれぞれの大統領候補を選出する行事だ。とてつもなく華やかだが、どこかうさんくさい。そこがいかにもアメリカ的だ。 アメリカの二十世紀を代表するジャーナリスト、ヘンリー・ルイス・メンケン(一八八〇―一九五六)は、この党大会取材を愛し、半世紀近くすぐれた現場ルポを書き続けた。「陽気でけばけばしく、メロドラマのようで、猥雑で、思いがけぬ興奮を誘うかと思えば、ばかげてもいる舞台が突然現れ、一時間で素晴らしい一年を生きた気にさせる」

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執筆者プロフィール
会田弘継 青山学院大学地球社会共生学部教授、共同通信客員論説委員。1951年生れ。東京外国語大学英米科卒。共同通信ジュネーブ支局長、ワシントン支局長、論説委員長などを歴任。2015年4月より現職。著書に本誌連載をまとめた『追跡・アメリカの思想家たち』(新潮選書)、『戦争を始めるのは誰か』(講談社現代新書)、訳書にフランシス・フクヤマ『アメリカの終わり』(講談社)など、近著に『トランプ現象とアメリカ保守思想』(左右社)がある。
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