第113議会第2会期(2014年1月-2015年1月)は上院が1月6日に、下院は1月7日にそれぞれ開会され、約1カ月半が経過しようとしている。1月28日には米議会上下両院本会議でバラク・オバマ大統領が今後の施政方針を示す「一般教書演説」を行い、オバマ政権の優先政策課題を明らかにした。同演説の中でオバマ大統領は優先政策課題の1つとして移民法改正法案を可決するよう米議会に対し要請している。
オバマ大統領の要請を受け、ジョン・ベイナー下院議長(共和党-オハイオ州第8区)は当初、米国内に滞在している不法移民に対し法的立場を付与する一方、不法移民の米国内への流入を阻止する目的でメキシコとの国境警備の一層の強化などを柱とする下院共和党の移民法改正法案の枠組みを明らかにしていた。ところが、最近、ベイナー下院議長は移民法改正法案の審議は今会期中には行われない可能性を示唆した。
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