官僚がものの見事に矮小化した「特会改革」

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2006年3月号
エリア: 日本

百年に一度の大チャンスが葬り去られつつある。「官の無駄遣い」の根源でありながら国民の目から隠されてきた特別会計。ようやく生まれた全廃の機運も、よってたかって官僚が潰した――。「総理、特別会計は原則全廃ということで臨みたいのですが」 総選挙の歴史的大勝の余韻がまだ残る昨年十月六日、首相官邸。 太田誠一・自民党行政改革本部特別会計改革委員長は、特会問題に切り込もうという小泉首相の覚悟をひざ詰めで確かめた。小泉首相は「それはいい、その意気込みでやってよ」と身を乗り出したという。 特会改革「二〇〇五年冬の陣」は、こうして始まった。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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