楽天・TBS「ペア・ジャンプ」の見えない着地点

2006年3月号

期限は三月末――しかし提携交渉は進まない。着地しようにもできないそれぞれの事情とは――。「ノーコメントにさせていただく」 東京地検特捜部がライブドアへの強制捜査に着手した一月十六日夜。東京プリンスホテルに仮想商店街「楽天市場」の出店主を集め、二〇〇六年上期の経営戦略説明会を開いていた楽天の三木谷浩史社長は、コメントを求める記者団に対して当惑を隠し切れなかった。三木谷氏が執念を燃やしたTBSとの提携交渉についても「短期間で番組のネット配信の合意は難しい」と、強気で鳴らす三木谷節は聞かれずじまいだった。「世界に通用するメディアグループを結成する」。三木谷氏がTBSに対し株式の一五・四六%を握る筆頭株主として経営統合を申し入れたのは、昨年十月十三日のこと。その後、一九・〇九%まで株式を買い増した三木谷氏は「テレビ局は宝の山」と気勢をあげ、ドラマやバラエティなどのコンテンツ(情報の内容)のネット配信の実現を目指した。TBS株の取得に計千百十億円もの資金を投入し、「無一文になってでもやる」と強気の姿勢で交渉に臨んだもののTBSは折れず、最後は双方の主力取引銀行のみずほコーポレート銀行が示した和解案を受け入れ、十一月三十日に休戦協定を結んだ。

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