堕ちゆく世界の迷走
堕ちゆく世界の迷走(42)

「中国」「韓国」経済リスクと「欧州デフレ圧力」の懸念

 ”宗主国”が転ぶと”従属国”も……         (C)AFP=時事
”宗主国”が転ぶと”従属国”も……         (C)AFP=時事

 冬の五輪で繰り広げられた熱戦を押し売りするメディアの報道が終わったと思ったら、今度はウクライナの政変を伝える映像と解説の嵐が巻き起こった。五輪の開催地ソチとウクライナの首都キエフは、目と鼻の先である。400億ドルを超える巨費を賭けた五輪の「成功」で国威を発揚したロシアのプーチン大統領としても、さぞや気をもむ事態だろう。

「友人」であるウクライナのヤヌコビッチ大統領は議会によって解任された。5月に行われる予定の大統領選では、欧州連合(EU)への接近を図る野党のクリチコ党首ら、親西欧派が追い風を受けそうだ。ウクライナのティモシェンコ元首相は投獄中に痛めた脊椎の治療を受けるため、近くドイツを訪問する。単なる治療目的でなく、メルケル政権からの支援を得る狙いがあるだろう。

 世界ボクシング評議会(WBC)元ヘビー級王者のクリチコ氏は、いかつい顔つきに似ず英語やドイツ語を操るインテリ。車いすのティモシェンコ元首相は映画『スター・ウォーズ』のレイア姫に似た雰囲気だが、随分とやつれた感じがする。豪邸での酒池肉林ぶりが暴かれた悪役、ヤヌコビッチ大統領と併せて、何となく一昔前の活劇を見ているような政変劇である。

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