日本円、韓国ウォンにまで及んでいた「メイド・バイ・北朝鮮」の偽札

2006年3月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス
エリア: 朝鮮半島

 北朝鮮のスーパーノート(精巧な偽ドル札)問題が、核とならぶ政治課題として浮上してきた。加えて米国では、北朝鮮が日本円と韓国ウォンの偽札も造っている可能性の高いことが議論され始めている。 米財務省関係者は、「北朝鮮がスーパーノートに加えて日本円と韓国ウォン、それにタイ・バーツまで偽造していることはほとんど常識」だとし、「米国は自国の持つ情報を、かなり前に日韓両国に通知済み」と語る。 日本が二〇〇四年十一月に新一万円札を、韓国が今年になって新五千ウォン札を発行したことも、北朝鮮製の偽札問題と無縁ではないという。「日本と韓国は、判別機を使っても見分けがつかないほど精巧な偽札が数多く出回ったことから、最後の手段として新札を発行した。日韓両国は、北朝鮮が“犯人”だと認識しているが、決定的な証拠をつかむまでは公式の発表を控えている」。 日本円の偽札の場合、日本国内ではなく中国や東南アジアで使用されることが多いが、ウォンの偽札は韓国内で使われていると米財務省は分析。北朝鮮製の偽札によるアジア最大の被害国は韓国であるとみている。「韓国政府にも偽ウォン札による被害が甚大であるとの認識はあるものの、北朝鮮の政治的立場や南北関係を考慮し、徹底的に秘密にしているようだ。韓国は二〇〇四年に十万ウォン(約一万円)札の発行を検討したが、北朝鮮に簡単に偽造されてしまう可能性があるということで中断している」ともいう。

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