インドの政党連合「第3勢力」の真価は?

執筆者:緒方麻也 2014年3月4日
カテゴリ: 国際 政治

  今春に予定されているインド総選挙に臨む有力地方政党と左翼政党11党が2月末、現与党の国民会議派、最大野党・インド人民党(BJP)いずれの陣営にも属さない「第3勢力」を正式に旗揚げした。これまでの総選挙では、2大政党連合の一騎打ちという構図が続いたが、今回は汚職撲滅を訴える新党・庶民党(AAP)が参戦する構え。第3勢力の参戦で選挙情勢はさらに複雑化し、事前予想を難しくしそうだ。

 

「汚職」「宗教」からの決別訴える

「第3勢力」の結集に参加したのは、北部ビハール州などに勢力を持つ地方政党ジャナタ・ダル統一派(JD-U)や、2億人超の人口を抱える北部ウッタルプラデシュ州の政権党、社会主義党(SP)、南部タミルナドゥ州に基盤を持つ全インド・アンナ・ドラビダ進歩同盟(AIADMK)、東部オリッサ(オディーシャ)州のビジュ人民党(BJD)、そしてインド共産党(CPI)およびインド共産党マルクス主義派(CPI-M)など、地方・地域政党7党と左翼4党の計11政党だ。これらの政党は現在、定数543議席の国会下院で計92議席を保有している。

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「汚職にまみれた国民会議派も、宗教色の強いBJPも、政権党にはふさわしくない」(ナヴィーン・パトナイク・オリッサ州首相)というのが第3勢力のキャッチフレーズ。10年続いた国民会議派政権に不満を持ち、なおかつBJPにも政権を任せたくないという有権者にアピールしようとしている。

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