「反米」ボリビア新政権にここまで肩入れする中国

2006年3月号
カテゴリ: 国際

 このほど南米ボリビアに誕生したモラレス新政権を、中国が積極的に支援している。裏には資源獲得戦略もあるようだ。 昨年暮れのボリビア大統領選で当選したモラレス氏は先住民をルーツに持ち、反米主義を鮮明にする左翼ポピュリスト(大衆迎合の政治家)。モラレス氏が大統領就任に先立って一月に訪中した際、中国側は異例の歓迎ぶりを示した。胡錦濤総書記をはじめとする党・政府首脳が会談の席を設けたうえ、幹部たちによる祝宴も催された。 これら一連の会合では、国際・地域問題での連携、首脳レベルの交流の強化、経済協力の促進などで合意がなされ、中国側は特にボリビアの資源開発への支援を約束したという。 中国はさらに、反米親中の旗頭であるベネズエラのチャベス大統領がアルゼンチン、ブラジルと計画している天然ガスのパイプライン建設プロジェクトへの支援を表明し、ボリビアの参加を促した模様だ。 ボリビアは南米ではベネズエラに次いで天然ガスが豊富であるほか、スズや亜鉛の埋蔵量も多い。北京の消息筋は「ボリビアを資源戦略で中南米の拠点に据えるのが中国の狙い」とみている。

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