メーカーが固唾を飲む家電量販店「三社連合」説

2006年3月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 米大手投資銀行モルガン・スタンレーがコジマ、上新電機、ベスト電器の家電量販店三社の大株主に躍り出た。モルガンは「三社に統合を持ちかけ、M&A(企業の合併・買収)仲介を目論んでいる」(大手投資銀幹部)とされ、大手家電量販店のある幹部も「三社連合結成の可能性は十分ある」と、大規模業界再編の可能性を認めている。 家電量販業界では圧倒的な規模を誇るヤマダ電機が、自社ブランドのパソコンなどを販売するなど「川上」の分野にも進出。二位以下を突き放し、独走状態に入っている。こうしたなかでコジマなどは危機感を強めているが、「ヤマダ電機に対抗する具体策は今のところ思いつかない」(コジマ幹部)。 一方で三社の主な営業基盤は、コジマは北関東、上新電機は近畿、ベスト電器は九州と「散らばっており、統合のメリットは大きい」(大手証券アナリスト)。実現すれば売上高も合計で一兆一千億円を超え、業界トップのヤマダ電機を上回る。 家電量販店はいまやメーカーから見ても販売のカギ。東芝は先頃、販売子会社から店頭営業部門を独立させ、量販店取り込みに力を注ぐ構えだし、日立も量販店への対応を関連会社から本社に集約することを決めた。量販店再編はメーカーにとっても大きなインパクトを秘めており、各社ともモルガンの動向に注目している。

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