政権2期目の2年目を迎えているバラク・オバマ大統領の支持率は引き続き低迷している。米ギャラップ社が公表した最新世論調査(3月3-9日の1週間の平均)では、「支持する」との回答が43%であるのに対し、「支持しない」は53%に達し、「支持しない」が「支持する」を10ポイントも上回っている。3月11日に投開票が行われたフロリダ州第13区選出の連邦下院議員補欠選挙では、医療保険制度改革関連法(オバマケア)に争点を絞って「オバマ批判」の選挙キャンペーンを展開した共和党候補が勝利を収めている。同補欠選挙での民主党候補の敗北は、オバマ政権、民主党に「逆風」が吹いていることを米国民に印象付けた。オバマ大統領は大統領貿易促進権限(TPA)法案やキーストーンXLパイプライン建設問題などについて与党・民主党の中核的支持基盤からも離反や反発を受けており、今年11月に行われる中間選挙に向け厳しい状況にある。
この続きは会員登録をすると読むことができます。
「フォーサイト」は、月額800円のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。
フォーサイト会員の方はここからログイン