ブランド家電で日韓に挑む台湾「李焜耀」の勢い

執筆者: 2006年5月号
エリア: アジア

「計算しながら冒険する」経営者は、独シーメンスから携帯電話部門を買収、日韓の得意分野にも真っ向から挑もうとしている。[台北発]ブラジル代表FWロナウド、イングランド代表MFベッカムなど数多のスター選手を抱えるスペインの名門サッカークラブ、レアル・マドリード。ドイツW杯の熱狂の余韻が残る今夏、スペイン国内リーグの二〇〇六―〇七年シーズンが始まれば、サポーターは違和感を覚えるに違いない。伝統の白いユニホームの胸にあった「SIEMENS」のロゴが、「BenQ-SIEMENS」に変わるからだ。 BenQは「ベンキュー」と読む。台湾の大手電機メーカー、明基電通が〇一年十二月に創設したブランドだ。明基は〇五年十月、独シーメンスから携帯電話機部門を買収し、世界の携帯電話機ビジネスでシェア六位に躍り出た。「BenQ-SIEMENS」は明基が買収と同時に五年間の使用権を得た新ブランドで、レアルのユニホームという絶好の広告媒体も手に入れた。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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