「退潮する茶会党勢力」と「優位に立つ米共和党主流派」

執筆者:足立正彦 2014年5月9日
エリア: 北米

 今年11月4日に投票が行われる中間選挙の予備選挙が本格化しつつある。5月6日には、ノースカロライナ州選出の共和党上院議員候補の予備選挙が行われた。計8人が出馬した同予備選挙は大変注目されていたが、共和党主流派が支援したノースカロライナ州議会のソム・ティリス下院議長、草の根の保守派運動であるティーパーティー(茶会党)支援勢力やランド・ポール上院議員(ケンタッキー州)らが支援したグレッグ・バノン氏、マイク・ハッカビー元アーカンソー州知事らキリスト教右派勢力が支援した牧師のマーク・ハリス氏の三つ巴と見られていた。結果はティリス氏が得票率40%以上を獲得して他候補を大差で破り勝利を収めた。

カテゴリ: 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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