統合による相乗効果が得られないと分かるや、メディア・コングロマリットは解体に走った。右往左往の振り子はどこで落ち着くのか。「統合」から「解体」へ――米国のメディア・コングロマリットの経営戦略の“振り子”が、大きな揺り戻しを始めた。 大手企業は一九九〇年代に巨額の企業買収・合併を相次いで仕掛け、映画、テレビ、音楽からインターネットにおよぶ広範な事業を統合した。しかし、そのシナジー(相乗効果)は微々たるものにとどまり、コングロマリット化の試みは失敗に終わった。 各社はその反動を受けて経営戦略を見直したのだ。だが、解体がいい結果をもたらす保証もない。果たして「正しい」ビジネスモデルはあるのか。米メディア企業の模索は続いている。
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