大陸進出に融資できない台湾金融界の嘆き節

2006年5月号
エリア: 中国・台湾

 台湾の金融機関が相次いで海外からの出資を仰いでいる。中堅銀行の萬泰商業銀行は一月、米消費者金融会社GEコンシューマー・ファイナンスの資本受け入れを決定。大手金融持ち株会社の台新金融控股は三月、米投資会社ニューブリッジ・キャピタルと野村ホールディングスを株主に迎えた。外資の積極進出は中国の金融界の姿に重なるが、台所事情は正反対だ。 萬泰と台新は消費者向けローン用カードの発行枚数でそれぞれ台湾一、二位。台湾では二〇〇五年後半、各種カードで抱えた債務の延滞者の問題が表面化した。金融当局は個人向け融資の不良債権比率が高い一部銀行を対象に、カード新規発行の停止処分などの対策を開始。萬泰と台新には外資導入で資本を増強し、危機を未然に防ぐ意図があったようだ。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順