「風雲児モディ」はインド政治を変えられるか――2014年総選挙総括

執筆者:緒方麻也 2014年5月20日
タグ: 中国 インド 日本
エリア: アジア
 「圧勝」だけに期待も大きいが、課題も多い (C)EPA=時事
「圧勝」だけに期待も大きいが、課題も多い (C)EPA=時事

 有権者8億1450万人。文字通り世界最大の民主政治を実践するインドの総選挙(下院選、定数543議席)は、5月16日に一斉開票され、西部グジャラート州首相(県知事に相当)のナレンドラ・モディ氏(63)を首相候補に立てた最大野党インド人民党(BJP)率いる野党連合が予想外の圧勝を飾り、10年ぶりの政権奪回を決めた。工業開発やインフラ整備、外資誘致など、グジャラート州の経済改革で大きな実績を挙げたモディ氏が、その優れた経営感覚と即断即決の政治スタイルで、若者や都市住民を中心に全インドで幅広い人気を集めた結果だ。

カテゴリ: 政治 経済・ビジネス
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執筆者プロフィール
緒方麻也(おがたまや) ジャーナリスト。4年間のインド駐在を含め、20年にわたってインド・パキスタンや南アジアの政治・経済の最前線を取材、分析している。「新興国において、経済成長こそがより多くの人を幸福にできる」というのが信条。
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