国の借金を最も増やした「財務次官」は誰だ!

磯山友幸
執筆者:磯山友幸 2014年5月22日
エリア: 日本
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 財務省は5月9日、国債残高に政府の借入金などを合わせた「国の借金」が、2014年3月末で1024兆9568億円に達したと発表した。13年12月末から7兆110億円増えており、もちろん過去最多。年度末としては初めて1000兆円の大台に乗せた。新聞はいつもの通り、「国民1人あたり約806万円の負担で、一般会計の税収(14年度予算案では約50兆円)の約20年分に相当する」といった具合に、財政危機を強調していた。

 もちろん、国の借金がどんどん増えているのは事実だ。だが、現実には、安倍晋三内閣が発足した直後の12年12月末と比べると2.8%の増加で、それ以前の民主党内閣時代の増加率や、2000年以前の自民党政権時代の大幅な借金増に比べると、むしろ増加率は小さくなっている。

 借金を増やさないために、安倍内閣が緊縮財政を敷いたからではない。安倍政権は12年度補正予算や13年度予算で、震災復興などに巨額の予算をつぎ込んでいる。3月末に成立した14年度予算は総額95兆円と、過去最大になった。それでも借金の増加率が鈍化したのは、アベノミクスの効果で税収が増えているからである。

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執筆者プロフィール
磯山友幸
磯山友幸 1962年生れ。早稲田大学政治経済学部卒。87年日本経済新聞社に入社し、大阪証券部、東京証券部、「日経ビジネス」などで記者。その後、チューリヒ支局長、フランクフルト支局長、東京証券部次長、「日経ビジネス」副編集長、編集委員などを務める。現在はフリーの経済ジャーナリスト。著書に『国際会計基準戦争 完結編』、『ブランド王国スイスの秘密』(以上、日経BP社)、共著に『株主の反乱』(日本経済新聞社)、編著書に『ビジネス弁護士大全』(日経BP社)などがある。
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