国際石油開発帝石は「和製メジャー」になれるのか

執筆者:五十嵐卓 2006年6月号

突然の経営統合発表から半年。「和製メジャー」への期待は高まるが、「大きな不安」と「決定的な不足」がある。 国際石油開発帝石ホールディングス(HD)。言うまでもなく、大手石油開発会社の国際石油開発と帝国石油の二社が設立した共同持株会社だ。四月三日、上場初日の引け値はストップ高の百九万円と投資家から高い評価を受け、その後も原油価格の高騰など業績押し上げの追い風が吹き、株価は高値安定している。 両社は昨年十一月に経営統合を発表、石油業界に衝撃を与えた。統合といっても、実質的に、経済産業省(旧通産省)OBが歴代トップを務め、同省直轄会社である国際石開による純民間会社、帝石の吸収合併だったからだ。空前の石油開発ブームの中、帝石に関心を持っていたエネルギー関連企業は多かっただけに、産業界には「官が一番おいしい民のパイをさらった」と強い不満がある。 そうした民間の不満を封じるために国際石開が持ち出した理屈は、「日本のエネルギー安定供給のため、合併によって国際競争を勝ち抜ける石油会社を構築する」ことだった。経産省が旧通産省時代から主張し続けている「和製メジャー」づくりである。 問題は、国際石開帝石が「真の和製メジャー」になれるのかだ。

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