またもやクーデター「タイ政変」の終わりなき混迷

樋泉克夫
執筆者:樋泉克夫 2014年5月28日

 今回のクーデターを敢行したプラユット陸軍司令官を議長とする国家平和秩序評議会(NCPO)は5月26日、プミポン国王の裁可によって国政の最高機関と認められ、今後はクーデター推進集団としてではなく、国政の最高機関として合法的に振る舞うことになる。

 過去の例に照らして今後の政治日程を考えれば、暫定憲法が公布され、新たに国政の頂点に立ったクーデター推進集団(今回の場合はNCPO)の下に暫定内閣が組織される一方、国内各層から選ばれた勅撰議員で構成された立法議会(或は制憲議会)による新しい「恒久憲法」審議が進められ、総選挙を経て軍政から民政へ移管される。1年前後の時間を要する。

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執筆者プロフィール
樋泉克夫 愛知県立大学名誉教授。1947年生れ。香港中文大学新亜研究所、中央大学大学院博士課程を経て、外務省専門調査員として在タイ日本大使館勤務(83―85年、88―92年)。98年から愛知県立大学教授を務め、2011年から2017年4月まで愛知大学教授。『「死体」が語る中国文化』(新潮選書)のほか、華僑・華人論、京劇史に関する著書・論文多数。
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