今度は39歳カストロ氏:若手政治家を閣僚に登用する米国の「力強さ」

足立正彦
執筆者:足立正彦 2014年5月30日
カテゴリ: 国際 政治
エリア: 北米

 バラク・オバマ大統領は5月23日、横滑りさせる形でショーン・ドノバン住宅都市開発省(HUD)長官を次期行政管理予算局(OMB)局長に指名した。後任のHUD長官にはテキサス州サンアントニオ市のフリアン・カストロ市長を指名している。メキシコ移民3世のヒスパニック系である現在39歳のカストロ氏は、以前から民主党若手の「期待の星」と見られていた。双子の兄弟であるホアキン・カストロ氏もテキサス州議会下院議員を経て2012年の連邦下院議員選挙に民主党候補として挑んで当選を果たし(テキサス州第20区選出)、現在、下院議員1期目であり、今秋の中間選挙で再選を目指している。

 カストロ市長は2年前にノースカロライナ州シャーロット市で開催された2012年民主党全国党大会で、第1日目の最も注目される基調演説者(キーノート・スピーカー)を任されている。オバマ大統領の大抜擢で、全米の政治舞台にデビューを果たしたのだ。オバマ大統領自身も2004年のボストンにおける民主党全国党大会で党派対立からの脱却の必要性を訴えたダイナミックな基調演説を行い、その雄弁さで全米の政治舞台にデビューした。オバマ氏は同年11月の連邦上院議員選挙で勝利し(イリノイ州選出)、そのわずか4年後には大統領の座まで一気に駆け上がったが、かつての自らの姿に重ねながら、カストロ氏に大きな期待を寄せていたのではないだろうか。

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執筆者プロフィール
足立正彦
足立正彦 住友商事グローバルリサーチ シニアアナリスト。1965年生れ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より現職。米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当する。
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