韓国「無敵のサムスン」の深刻なつまずき

執筆者:草壁五郎 2006年6月号
エリア: 中国・台湾

半導体などで圧倒的なシェアを握り、いまや世界トップ企業となったサムスン。だが、捜査の手は迫り、反感も沸騰しつつある。[ソウル発]五月三十一日、韓国では統一地方選挙が実施される。 京畿道知事選に与党ウリ党から陳大済前情報通信相が、済州道知事選には野党ハンナラ党の玄明官氏が、それぞれ出馬する。ふたりともサムスングループの幹部を経験した人物だ。陳氏はサムスン電子デジタルメディアネットワーク総括社長を、玄氏もサムスン物産会長を務めた。 これまで選挙の洗礼を受けて政治家となったサムスンマンはほとんどいない。現在の選挙情勢では両氏とも苦戦を強いられているが、特に興味深いのは与野党の区別なく政界入りを目指していることだ。韓国の優秀な人材をかき集めてきたサムスンが、ついに政界にまで影響力を拡大し始めたともいえる。

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