中国戦闘機「異常接近」のリスクを考える

2014年6月12日
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 中国・台湾

 航空自衛隊機に対する中国軍機の意図的な異常接近が伝えられた。日本の抗議に対して中国は日本が悪いと言う。それは、肩をぶつけてきたチンピラが無法な言いがかりをつけてくるやり口に似ている。

「チンピラ」の含意を調べると「一般市民に対して理不尽な示威行為をする者の俗称。ヤクザ世界で最低の意味を表す『チンケ』と、下っ端の意味である『ヒラ』との複合語とされ、『チンピラ』の表現は侮蔑の意味合いを持つので、使うと何らかの反発を受ける可能性があることに要注意」とある。ヤクザの世界には仁義が在るから救いがあるのだが、このような実感はリスク管理を実に悩ましくしている。

 

 まず空中における異常接近の深刻な危険性を認識する。間近で秒速55メートル(時速約200キロ)で走っている新幹線を見ると思わずたじろいでしまう。それでも音速に換算するとマッハ0.16程度である。マッハ1は、通常、15°Cの乾燥大気中で秒速340メートルとされる。ジェット戦闘機や旅客機の巡航速度は、おおよそマッハ0.8で新幹線の約5倍の秒速270メートルとなって、航空機がこの速度で一直線上を相対して接近すると音速を超える秒速540メートルに達する。

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