政治家、役人、全国の土建業者、そして暴力団……。談合を使い、寄ってたかって税金をむさぼるこの国の仕組みはいつまで続くのか。「公共事業大国」の今日を象徴する三つの数字がある。●中小建設業が受注した公共土木事業は総額二十兆円の約八割(二〇〇四年度、国土交通省資料より推計)。●ホームレスの直前の職業は五五%が建設労働者(〇三年、厚生労働省)。●島根県民に対して支払われた地方交付税や国庫支出金は県民が払った国税の約二・九倍(〇三年度、国税庁・内閣府・国交省)。 日本の、あまねく平等な分配政策がもたらした現実である。
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