ブレア英首相の退陣を早める意外な花道とは

2006年7月号
カテゴリ: 国際
エリア: ヨーロッパ

 次期国連事務総長の椅子をめぐる駆け引きが本格化するなか、トニー・ブレア英首相が事務総長職に関心を示していることがわかった。 関係者によると「正式に立候補表明したわけではないが、五月中旬頃からブレア首相立候補説が流れ始めた。五月末には、ヨーロッパとアフリカの一部の国が、ブレア氏を推薦する意向を見せている」という。 またこれまで暗黙の了解だった「事務総長は五つの安保理常任理事国以外から選出される」という紳士協定に例外を認めても良いのではないかとの声も出始めている。なかでも、イタリアとインドが積極的だという。 一方、次期事務総長選出でも主導的な役割を果たすアメリカは、ブレア首相立候補の可能性については、何の動きも見せていない。だが、「国連の根本的な改革を遂行するためには、親米で指導力の強い国家から事務総長が選出されることが望ましい」との立場をとる。 英労働党は、五月四日の統一地方選挙での惨敗を受け、二〇一〇年の任期切れまでブレア首相が居座れば次の総選挙での勝利は危ういと見ている。国連事務総長という花道を得て首相が来年退くというシナリオは、労働党にとっても悪くない。

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