ダルビッシュのいるダラス:「レンジャース」で考えるテキサスと米国

武内宏樹
執筆者:武内宏樹 2014年6月28日
カテゴリ: スポーツ 国際
エリア: 北米

 前回(http://www.fsight.jp/26669)トーマス・シーファー元駐日大使へのインタビューに基づいて日米関係を考察したが、その番外編として、ダルビッシュ有投手が所属するテキサス・レンジャースを通してテキサス州と米国の事情を書いてみたい。ちなみに、シーファー氏は大の野球好きであると同時に、1991年から1999年までレンジャースの社長(President)を務めていた。

 2008年に私がダラスに来たときは、レンジャースは日本人からみると極めてマイナーな球団であった。伊良部秀輝投手や大塚晶則投手といった日本人選手が在籍していたこともあったが、大リーグをよほど熱心に見ている人でない限り、「レンジャース? どこのチーム?」という感じではなかっただろうか。

 それが、2012年にダルビッシュ投手と大型契約を結んでからは、テレビ中継も格段に増え、日本でも最も注目される大リーグ球団の1つとなったのは万人周知のところである。では、なぜレンジャースはダルビッシュ投手に超大型契約を提示することができたのか。そのカギは好調なテキサス経済を抜きにしては語れない。ダラスを中心にテキサス経済を、ひいては米国経済の行く先を推し量ってみよう。

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執筆者プロフィール
武内宏樹
武内宏樹 サザンメソジスト大学(SMU)政治学部准教授、同大学タワーセンター政治学研究所サン・アンド・スター日本・東アジアプログラム部長。1973年生れ。カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)博士課程修了、博士(政治学)。UCLA 政治学部講師、スタンフォード大学公共政策プログラム講師を経て、2008年よりSMUアシスタント・プロフェッサーを務め、2014年より現職。著書に『党国体制の現在―変容する社会と中国共産党の適応』(共編著、慶應義塾大学出版会、2012年)、Tax Reform in Rural China: Revenue, Resistance, Authoritarian Rule (ケンブリッジ大学出版会、2014年)。ほかに、International Relations of the Asia-Pacific、Japanese Journal of Political Science、Journal of Chinese Political Science、Journal of Contemporary China、Journal of East Asian Studies、Modern Chinaなどに英語論文を掲載。専門は、中国政治、日本政治、東アジアの国際関係及び政治経済学。
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