大衆薬苦戦の時代 生き残りをかける大正製薬

2006年7月号
カテゴリ: 経済・ビジネス

 ドリンク剤「リポビタンD」や発毛剤「リアップ」の製造で知られる大正製薬は大衆薬の最大手だが、両製品の売上げの伸び悩みで苦戦している。昨年から、養命酒製造との業務提携や、健康食品分野への業務拡大などてこ入れに必死だが「大衆薬事業自体、過当競争で採算性は低く、生き残りをかけた淘汰・再編が進む」(大手製薬幹部)状態だ。 実際、アステラス製薬は大衆薬子会社のゼファーマを第一三共に、中外製薬は大衆薬事業をライオンにそれぞれ売却するなど、再編は加速している。大手が大衆薬事業から撤退するなか、医療用医薬品事業に足場がほとんどない大正製薬は他社の大衆薬事業買収に動くものの「ゼファーマで第一三共に敗れるなど、精彩を欠く」(同)。 それでも大正製薬が狙うのが田辺製薬、塩野義製薬の大衆薬事業だという。「田辺、塩野義とも大衆薬事業で黒字確保に苦戦を強いられている」(大手証券アナリスト)状態だけに、品揃えとシェア拡大で生き残りを図りたい大正製薬にとっては「最後の玉」(同)となる。特に田辺製薬は後発医薬品への参入に活路を見出そうと舵を切り始めたこともあり「大正製薬が水面下で田辺に買収の打診をしている」(大手製薬幹部)との情報もある。

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