「中国の思うツボ」にはまった日本車の大苦戦

執筆者:五味康平 2006年7月号
カテゴリ: 国際 経済・ビジネス
エリア: 中国・台湾

絶好調に見える日本の自動車メーカーだが、中国ではその力を十分に発揮できずにいる。躍進を阻む知られざる理由とは――。 日本の自動車産業は今、好調の極みにいる。トヨタ自動車は実質的にゼネラル・モーターズ(GM)を抜いて世界のトップメーカーになり、石油価格の高騰、環境問題などでハイブリッド車はじめ日本メーカーの乗用車は世界的に売れ行きを急伸させている。トヨタ、日産自動車、スズキなど各社は中国、ロシア、インド、東欧など新興市場で工場を新増設し、世界市場制覇への戦略を着々と進める。 一点の曇りもなく見える日本メーカーだが、世界でひとつだけ思い通りには進んでいない市場がある。 中国である。中国市場では、一九九九年に広州汽車との合弁で工場進出し、「アコード」「オデッセイ」「フィット」などの生産・販売を軌道に乗せたホンダを筆頭に存在感はもちろん大きい。日本メーカーの合計の市場シェアはすでにフォルクスワーゲンなどドイツ勢を抜いて、国別ではトップに立った。だが、個別メーカーでみれば、決して優位には立っていない。むしろ、北米でのトヨタ、ホンダ、日産やインド、東欧でのスズキなど世界市場での日本メーカーの存在感に比べ、大きな落差がある。

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