【ブックハンティング】「20世紀最後の巨星」マンデラの遺言

白戸圭一
執筆者:白戸圭一 2014年6月28日
カテゴリ: 国際 文化・歴史 書評
エリア: アフリカ
 『ネルソン・マンデラ 未来を変える言葉』
『ネルソン・マンデラ 未来を変える言葉』

ネルソン・マンデラ/著
長田雅子/訳
明石書店

 今年3月まで筆者が勤務していた毎日新聞社は、全ての記事に署名を付ける日本では数少ない新聞社であった。言い換えれば、無署名の新聞記事がこれほど広範に流通している国は、少なくとも民主主義諸国では日本をおいて他にないということである。日本の新聞社には今も「記事は無署名でよい」という幹部がいて、「記事は内容が命。誰が書いたかは問題ではない」と言うのを聞いたことがある。ハンドルネームや匿名での書き込みが一般的な日本語のインターネット空間でも、非実名の投稿の正当性を支える論拠の1つとして、「重要なのは発信者ではなく、書かれた内容だ」という主張を目にすることがある。

この記事は役に立ちましたか?
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
この記事をSNSにシェアする
執筆者プロフィール
白戸圭一 三井物産戦略研究所国際情報部 欧露・中東・アフリカ室室長。京都大学大学院客員准教授。1970年埼玉県生れ。95年立命館大学大学院国際関係研究科修士課程修了。同年毎日新聞社入社。鹿児島支局、福岡総局、外信部を経て、2004年から08年までヨハネスブルク特派員。ワシントン特派員を最後に2014年3月末で退社。著書に『ルポ 資源大陸アフリカ』(東洋経済新報社、日本ジャーナリスト会議賞)、共著に『新生南アフリカと日本』『南アフリカと民主化』(ともに勁草書房)など。最新刊は『ボコ・ハラム イスラーム国を超えた「史上最悪」のテロ組織』(新潮社)。
comment:0
icon
  • 記事の閲覧、コメントの投稿には、会員登録が必要になります。
フォーサイトのお申し込み
注目記事ランキング
  • 24時間
  • 1週間
  • f
最新コメント
最新トピック
  • 新着
  • 高評価
  • コメント数順
back to top