「正反対候補」で大激戦「インドネシア大統領選」の行方

執筆者:川村晃一 2014年7月2日
エリア: アジア
 庶民派と…… (C)時事
庶民派と…… (C)時事
 エリート軍人 (C)AFP=時事
エリート軍人 (C)AFP=時事

 7月9日に投票日を迎えるインドネシアの大統領選挙は、史上稀に見る大激戦になっている。立候補しているのは、現地で「ジョコウィ」と呼ばれるジョコ・ウィドドとプラボウォ・スビアントの2人である。6月25日に発表された最新の世論調査によると、2人の支持率の差は、わずか4ポイント となっている。現段階で両者の差はほとんどないと言っていい。

 

「庶民派」のジョコウィ

 ジョコウィとプラボウォの2人は、自身の出自や性格といった点できわめて対照的である。

カテゴリ: 政治
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執筆者プロフィール
川村晃一(かわむらこういち) 独立行政法人日本貿易振興機構アジア経済研究所 海外調査員(インドネシア・ジャカルタ)。1970年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒、ジョージ・ワシントン大学大学院国際関係学研究科修了。1996年アジア経済研究所入所。2002年から04年までインドネシア国立ガジャマダ大学アジア太平洋研究センター客員研究員。2024年からインドネシア国家研究イノベーション庁(BRIN)客員研究員。主な著作に、『教養の東南アジア現代史』(ミネルヴァ書房、共編著)、『2019年インドネシアの選挙-深まる社会の分断とジョコウィの再選』(アジア経済研究所、編著)、『新興民主主義大国インドネシア-ユドヨノ政権の10年とジョコウィ大統領の誕生』(アジア経済研究所、編著)などがある。
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