安倍“後継”が中国に返還する時価五百億円の「お宝」

2006年8月号
カテゴリ: 国際 政治
エリア: 中国・台湾 日本

「人民のものは人民にお返ししたい。そんなメッセージでした」 中国共産党中央の対外連絡部筋は、小泉首相の後継最有力である安倍晋三官房長官からの伝言を「確かに受け止めました」と明言した。安倍氏の祖父、岸信介元首相が満州国国務院実業部総務司長や東条内閣の商工大臣を務めた時代を中心に、中国側から贈呈されたり自ら収集したりしたとされる「歴史的な価値の高い骨董品や美術品を、中国に返還する」との申し入れを受けたというのだ。 同筋によると「安倍さんの周辺から五月、準備段階の目録を提示された。見積もりでは時価五十億円相当の価値があるようだと伝えてきた。こちらで大まかに調べたら、少なくともその十倍、時価五百億円相当の品々が列挙されていた」という。「対中強硬派とされる安倍さんも、何らかの局面打開策を考慮していることは疑いないようですね」と同筋は続け、「安倍首相・胡錦濤総書記の初の首脳会談で目録を手渡せば、一挙に緩和ムードが演出される」と読む。 だが、中国側も、「お宝返還」だけで軟化するほど甘くない。連立与党の公明党を利用する作戦が進行中だ。王毅・駐日大使は二月十六日、聖教新聞本社に池田大作・創価学会名誉会長を訪ねた。

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