インド名門政党の落日:「地方の反乱」相次ぐ国民会議派

執筆者:緒方麻也 2014年7月28日
カテゴリ: 国際

 今春の総選挙で歴史的大敗を喫した名門老舗政党・国民会議派が揺れている。なんら敗北の責任を取らないままのソニア・ガンディー総裁(67)と、その息子で事実上の「首相候補」として選挙戦を仕切ったラフル・ガンディー副総裁(44)への反発がくすぶる中、同党が政権を握る各州首相(県知事に相当)ら地方リーダーに対し、州政府閣僚や州議会議員などからの反発が急速に高まっている。彼らは州首相のみならずソニア母子が率いる党の運営そのものを批判し相次ぎ辞表をたたきつけたり、ライバル政党に寝返る事態となっており、党は引き締めとダメージ・コントロールに躍起となっている。

 

「密約」暴露し辞表

 反乱はまず地方から始まった。総選挙で州内の議席を大きく減らしながらもポストに留任している西部マハラシュトラ州のプリトビラージ・チャワン首相、北東部アッサム州のタルン・ゴゴイ首相らに対し、会議派所属の州閣僚が相次ぎ辞表を提出した。

 商業都市ムンバイを擁するマハラシュトラ州のナラヤン・ラネ工業相は、2005年に自身が会議派に移籍した際に交わされた「州首相のポストを与える約束」が果たされていないと暴露、7月21日に州知事に対し辞表を提出した。ラネ氏はもともとヒンドゥー色の濃い右派民族主義政党シブ・セナ所属で、1999年に州首相も務めた大物政治家。シブ・セナ指導部と対立し2005年に会議派に移籍した背景がある。

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