クオ・ヴァディス きみはどこへいくのか?
クオ・ヴァディス きみはどこへいくのか?

あの文革から四十年 鮮明すぎて困る記憶

徳岡孝夫
執筆者:徳岡孝夫 2006年8月号
カテゴリ: 国際
エリア: 中国・台湾

 四十年という歳月は、長いようで短い。私はそう痛感したことがある。一九八一年の十二月、ハワイまで「パールハーバーから四十年」を取材に行ったときである。インタビューした人々は、四十年の昔を、きのうのことのように憶えていた。 日本の雷撃機が一列になって真珠湾に突っ込む空域に、たまたま飛行機操縦仮免許の父親と一緒に、セスナに乗って居合わせた少年がいた。第一報を聞いて真珠湾へ駆けつけた地元紙の社会部長。戦艦オクラホマの士官室でネクタイを締めていた海軍少尉。ドック入りした重巡洋艦から一部始終を見守った水兵。真珠湾内を浚渫作業中だった日系二世等々がいた。

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執筆者プロフィール
徳岡孝夫 1930年大阪府生れ。京都大学文学部卒。毎日新聞社に入り、大阪本社社会部、サンデー毎日、英文毎日記者を務める。ベトナム戦争中には東南アジア特派員。1985年、学芸部編集委員を最後に退社、フリーに。主著に『五衰の人―三島由紀夫私記―』(第10回新潮学芸賞受賞)、『妻の肖像』『「民主主義」を疑え!』。訳書に、A・トフラー『第三の波』、D・キーン『日本文学史』など。86年に菊池寛賞受賞。
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