原子力再評価で「ウラン争奪戦」が始まった

執筆者:五十嵐卓 2006年9月号
カテゴリ: 環境・エネルギー

サンクトペテルブルク・サミットでも原子力への“回帰”が確認された。原発再評価で激しくなるのはウラン鉱山の権益獲得競争だ。 レギュラーガソリンが一リットル百四十円台に乗るなど原油価格の高騰が庶民生活にも実感できるようになってきたが、この数年、原油をはるかに上回るペースで急騰したエネルギーがある。 原子力発電の燃料となるウランである。ウランは岩石や海水の中に微量に含まれており、地球上に広く存在しているが、商業的に利用可能な含有度の高いウラン鉱石は限られており、一般の金属鉱物と同じようにウラン鉱山を開発し、鉱石を砕いて化学的に処理し、ウランを抽出する。

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