「表向き」の米中協調か 人民元先物のシカゴ上場

2006年9月号
エリア: 中国・台湾 北米

 米国最大の先物取引所、シカゴ・マーカンタイル取引所(CME)が八月二十八日、人民元の通貨先物・オプションを上場する。将来の人民元の変動相場制移行をにらんだ重要な一歩として市場の注目を集めている。 取引対象は対ドル、対ユーロ、対円の三種類。CMEの二十四時間電子取引システム「GLOBEX」に上場される。金融機関や事業会社の通貨ヘッジ需要のほか、一般投資家の純粋な投機的資金も取り込む狙いだ。 これまで、海外の金融機関などが人民元の変動をヘッジしたい場合には、「ノン・デリバラブル・フォワード(NDF)」と呼ばれる先渡し取引を使うしかなかった。NDFは約定レートと実際の為替レートの差額分だけを、主にドルを使って決済する特殊な取引。人民元そのものの受け渡しはない。正式な先物・オプション市場の登場は「普通の通貨」の仲間入りへ向けた一歩となる。 さかのぼること二年前。二〇〇四年六月に中国人民銀行の下部組織、外貨取引センター(CFETS)がCMEと提携に合意。調印式には当時のスノー財務長官が出席するなど米国側は全面支援の姿勢を表明。人民元デリバティブ(金融派生商品)市場の育成に向けて取り組んできた。

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